いちかわさんから教えてもらった「あの土地」のことを数日間考えながら
やはり、もう、あそこ以外にはないのではないか?
という結論に至り
そして売主さんとのやりとりで、92坪で売っていただける事になり
後日、仲介不動産で売買契約を締結。
これから建築会社に農地転用の手続きをしてもらい、役所にてオッケーが出たなら土地の引き渡しとなります。
仮住まいのアパートに住んで1年、とうとう移住計画が動き出そうとしています。
さて、、、
土地探しするにあたって「これってけっこう重要視すべきなんだな」と感じたことを備忘録しておきます。
地域に根差した建築会社を決めるのが先
茅ヶ崎市に家を建て20年住みました。
「住み慣れた家を売却して見知らぬ土地に引っ越す」のは、それなりの覚悟とエネルギーが必要です。
田舎暮らし、ちょっと憧れるな
くらいの理由だけではとても動けません。
我が家がプチ移住を決心できた直接のきっかけは、夫の兄夫婦が先にその道を作ってくれたからです。
そうなると、ある程度の移住先エリア、建築会社や建築士さんも決まります。
これがないまま、やみくもに動き出す勇気はさすがになかった。
地域のことを何も知らず相談もできぬまま自己判断で土地を購入し
その後に家を建ててくれる会社を探すのは心理的負担がかかりすぎます。
建築会社との繋がりがあって初めて土地探しがスタートできる
そんなつもりで、まずは家を建ててくれる信頼できる会社を探すのが先手かもしれません。
土地柄や地域性を感じ取る
私たちは気になる土地があればとにかく見に行きました。
たいていはその時点で何かしら問題が判明しボツになるのですが、たまには「ここはイケるんじゃない?」という土地もあり
自分たちで判断できない時は(建築会社の代表である)しむらさんや建築士のいちかわさんに確認していました。
そうすると、土地そのものがどうこうという以前に、言葉を濁しながら
あそこの集落は新しい人が入っていくのはちょっと大変かもしれないですね・・・
みたいな事を言って、却下しようとする時があるのでした。
こちらからすると「そんな漠然とした理由で?」と腑に落ちなかったりするのですが
田舎には田舎の肌感覚のようなものがあるのでしょうね。
とにかく、移住者がその地域に溶け込めるかどうかをとても気にしてくれます。
その土地の隣の住人がどうのこうの…的なピンポイントな理由ではなく、地域全体の雰囲気というものが、移住者にとっては大切な要素になるようです。
実は、今回本決まりになったこの土地も、しむらさんは「あの集落は地元色が強いから新しく入ってくる者が受け入れられるかどうか…」ということで良い印象がなかったよう。
ただ、何度か足を運んで地元の人と挨拶をしたり
「ここはお水が美味しいのよ」なんて教えてもらううちに、そこまで閉鎖的には感じられず
近所に数年以内の移住者も何家族かおられることもわかり、しむらさんも最終的には地域性に問題はないと判断してくれました。
とにかく、そのくらい慎重になる必要はある、という事です。
ちょうど良い田舎さ加減
2023年はクマの年。
我が家が土地探しをしている真っ只中に、日本全国でクマが大量出没。
もちろん、われわれが探しているエリアでもクマちゃん目撃情報が多発。
クマにはクマの事情があるのでしょう。ですが・・・
災害リスクを減らす目的で
食料危機に備える目的で
リスク管理対策としてプチ移住をするという意味合いがあるのに
移住した先でクマちゃん出没に怯える日々を送るのはいかがなものか・・・
食糧危機に備えるための畑が害獣被害に遭うのも辛かろうと思います。
また、あまりに山の中に住むのは10年後20年後が不安です。
田舎に住みたい、でも最低限の生活インフラは絶対的に必要ですね。
バス便が1時間に3本は通っている
最寄り駅にそのバス便で30分程度で行くことができる
くらいの田舎さ加減を目安に土地探しをするのがちょうど良いのだと思います。